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メディア紹介ウィークリーマーケットレポートSUSTEN 社内勉強会 Vol.37 2024年3月18日~3月22日の振り返り
SUSTENでは、金融業界未経験のメンバーを中心に、より金融知識を深めるべく毎週社内勉強会を開催しています!
はしもと:先週(3/18~3/22、海外市場は3/15~3/21)の動きを振り返ってみましょう!株価は上昇、為替はドル高円安傾向となりました。先週は日本もアメリカも、色々と動きがありましたよね。
Andy:日本では、3/18~19には金融政策決定会合が行われましたよね。金融緩和政策の修正が話題になっていました。
ひろた:ではここで、金融政策決定会合の振り返りをしておきましょう。日銀の公表文によれば、緩やかな景気回復の下で大企業をはじめ幅広く賃上げの動きが見られ、賃金の上昇がサービス価格の上昇につながるという、賃金と物価の好循環が確認され物価上昇率2%の実現が見通せる状況になったことから、政策金利をマイナス0.1%から0~0.1%へと引上げています。
はしもと:たしかに”春闘”も話題になりましたよね!マイナス金利が解除されるというのも、新聞の見出しやSNSでも目にしました。注目が集まっていますよね。
ひろた:そうですね。さらに、マイナス金利と同様に2016年に始めた長期金利をゼロ%で推移させるイールドカーブコントロールを終了、2010年に始めたETFの買い入れも終了しました。
Andy:今回の政策変更はそれなりに盛り沢山でしたが、市場としては、すでに織り込み済みのようなリアクションだったと思います。為替はむしろ円安進行で、ちょっと予想外の展開でした。
ひろた:中央銀行が利上げに転ずるのは、株式や債券の市場にとって通常ネガティブな話ですが、Andyさんの言う通り、植田総裁や日銀関係者からの事前の情報発信が奏功して、サプライズ的な動きは見られなかったと思います。
はしもと:米国でもその1日遅れでFOMCが行われました。前回12月にドット・チャートで示された年3回の利下げというシナリオは変わりませんでしたよね。
ひろた:今回は2024年のGDP見通しを引き上げるなど、米景気の堅調さを反映した修正が入りましたが、それでも利下げのペースは維持されました。市場の反応としては、債券と株式はどちらも上昇、為替は円以外はドル安傾向となりました。
Andy:日米どちらの市場でもさほど大きなリアクションではなかったですよね。
ひろた:そうですね。FRBのパウエル議長も、直近の景況感に関する指標について短期的な動きにはとらわれない旨の発言を行っていたので、ブレない姿勢を貫いたのが印象的です。植田総裁も、以前から賃金と物価の好循環を確認できるまでは方針転換しない、という姿勢を見せていましたから、首尾一貫した判断であったと言えます。
Andy:パウエル議長も植田総裁も、かなり周到に準備して動いてきたことが功を奏したのですね。
はしもと:ありがとうございました! 今日はここまでにしたいと思います。今後も、ファンドの動きとマーケットの情報をアップデートしていきましょう!