2025年5月12日〜5月16日 ウィークリーマーケットレポート
SUSTENでは毎週、前週のマーケットの動きをレポートにしています!
先週(2025年5月12日〜5月16日)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。
米国株式は上昇しました。米中間の関税協議にて、相互関税の大幅引き下げが合意①されたとの報道で貿易摩擦の深刻化懸念が緩和したことや、予想を下回る米消費者物価指数(CPI)②から関税によるインフレ懸念が後退したことなどから、週を通して株価は上昇しました。
米10年債利回りは上昇しました(債券価格は下落)。週半ばにかけては米中間の関税引下げ合意を受けて利回りは上昇基調となりました(債券価格は下落)。その後、生産者物価指数(PPI)やニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を下回ったことなどから米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待が高まり、一転して利回りは低下しましたが(債券価格は上昇)、週を通しては小幅に利回りは上昇の結果となりました。またムーディーズが米国債の格下げを行いましたが③、市場への影響は限定的でした。
ドル/円レートは、小幅に円安・ドル高が進行しました。週初は米中間の関税協議の合意①を受けたリスク回避の円買いの巻き戻しから、一時1ドル145円台から148円台まで円安ドル高が進行しました。その後は、予想を下回る米CPIなどから一転してドル売りが進み、週を通しては小幅な上昇に留まりました。
- この週は、週初に米中貿易協議での合意を受けて週を通じて株価はほぼ上昇しました。しかし、5/16 の株式市場引け後、有力格付会社のムーディーズが米国の信用格付けを最高位の「Aaa」から「Aa1」に1段階引下げしたことが伝わり、米国債が売られる(利回りは上昇)場面もありました。
- 米国の格付けが「AAA」格から下がったのは過去にも例があります。2011年8月5日に、同じく有力格付会社であるS&Pが、「AAA」から1段階引下げしました。格下げの理由としては、14年前も今回も、財政状況の持続的な悪化とそれを改善するような政治的な取組みの停滞が挙げられており、米国政府の財政健全化が容易でないことを物語っています。
- 2011年の格下げは市場の混乱を招き「米国債ショック」とも呼ばれ、株式市場が落着きを取り戻すまでに約2~3ヵ月かかりました。今回、格下げの公表時には債券・為替市場がやや反応したものの、週明けの株式市場への影響は限定的でした。2011年の際は、第二次世界大戦の後、常に最高位の信用度と評価され続けてきた米国のステイタスが遂に揺らいだことへの不安感なども影響していましたが、今や米国の財政赤字がコロナ禍を乗り越えた後も改善されないことが常態化していると言えます。
- 金融市場が混乱に陥ることなく、米国債格下げのニュースを消化したことは喜ばしいですが、将来、米国を含む先進国の財政状況が悪化し続けるシナリオについて考えてみる良い機会かもしれません。
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