最終投資家限資料 資料作成日:2024年12月19日
2024年11月の運用状況
マネーフォワード全世界株式インデックスファンドの当月の基準価額は0.8%上昇しました。
当月の概況
- 米国株式 上昇しました。11/5の米大統領選でトランプ氏が勝利し、連邦議会選挙でも共和党が勝利を収めたことから、新政権下で規制緩和など政策面での恩恵を受けると見られる金融、エネルギーセクターや一部銘柄群が大きく上昇して市場をけん引しました。月央にはこうしたトランプトレードと呼ばれる動きの巻き戻しも見られたものの、月を通して市場全体ではプラスとなりました。
- 米国外の株式 欧州株式は、足元の経済見通しの悪化に加え、トランプ氏が掲げる政策による欧州経済および米中関係の先行き懸念や、ロシア・ウクライナ戦争の緊迫化などにより、下落しました。中国株式は、トランプ氏が通商・外交の両面で厳しい対中姿勢で臨むと見られ、景気のさらなる下押し圧力になるとの懸念から、下落しました。日本株式はトランプ氏勝利に伴う米株高に連れ高する場面もありましたが、同氏の通商政策への懸念や、日銀の利上げ姿勢とそれに伴う円高などが嫌気され下落しました。
- 為替相場 米ドルは、トランプ氏の景気刺激策によりインフレ再燃への懸念が強まったことで米国債の利回りが上昇し、円安ドル高が進行しました。月後半は一転し、財政規律重視派と見られる新財務長官が指名され米国債の利回りが低下したことや、地政学リスクの高まり、日銀の12月利上げ観測の台頭などから、円高ドル安基調となりました。月を通しては円高ドル安が進行し、ファンドにマイナスに寄与しました。ユーロは、欧州の経済見通しの悪化が債券利回りの低下に繋がり米ドルよりも大きく下落し、ファンドにマイナスに寄与しました。
グローバル資産分散ポートフォリオ(R)の当月の基準価額は0.2%上昇しました。
当月の概況
- 株式その他 米国株式はプラス、米国以外の先進国株式、新興国株式はマイナス、ハイ・イールド債はプラスに、それぞれ寄与しました。(なお、当ファンドでは株式市場への連動性をインデックス対比で約3割高くしています。※1)
- 為替相場 為替はマイナスに寄与しましたが、為替ヘッジ比率をファンドの純資産総額の約4割弱(実質株式保有比率の約半分)としていることから為替市場の影響はその分抑えられました。
パワーアップしたグローバル資産分散ポートフォリオ(R)の運用開始から、2024年12月4日で約3か月が経過いたしました。
「オルカン」のベンチマークとして知られるMSCI ACWI指数のリターン(※2)と比較すると、この3か月間でオルカンのリターンを0.54%上回りました。(成果報酬控除前)
詳細について、こちらのページを是非ご覧ください。
当月の概況 米国株式アグレッシブ・ポートフォリオ(GeoMax)の当月の基準価額は2.2%下落しました。
- 米国株式 業種・セクター面では、組入比率の約半分を占める半導体関連業種において、代表的銘柄の今後の業績見通しが予想を下回ったことなどから月を通じてマイナスとなりました。個別銘柄では、半導体技術により電源ICなどの開発を行うモノリシック・パワー・システムズや、全世界で高いシェアを獲得した半導体製造メーカーであるアドバンスド・マイクロ・デバイセズが下落しました。
- 為替相場 円高ドル安が進行し、ファンドにマイナスに寄与しました(マネーフォワード全世界株式インデックスの項をご参照ください)。
※ 比率はGEOMAXマザーファンドの純資産総額比です。表示桁未満の数値は四捨五入しています。
※業種はGICS(世界産業分類基準)で分類しています。GICSに関する知的所有権等はS&PおよびMSCI Inc.に帰属します。
グローバル債券ポートフォリオ(B)の当月の基準価額は0.5%上昇しました。
当月の概況
- 米国債券
- 米国外の債券 ユーロ圏では、ウクライナなど地政学的リスクの高まりや中国向け輸出の不振などに加えて、トランプ氏の再選やドイツ・フランスの政局混迷で経済の先行きに対する不透明感が高まり、購買担当者景気指数(PMI)や消費者信頼感指数が予想以上に悪化し、欧州中央銀行(ECB)による大幅利下げ期待がより高まったことなどから、欧州債の利回りは低下しました。
ほぼ横ばいで推移しました。月前半は、トランプ氏が掲げる大型減税や関税引上げに伴うインフレ再燃懸念が強まり、米国債の利回りが上昇(債券価格は下落)しました。月後半は、弱い経済指標などで米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待が強まったことや、トランプ氏が財政規律重視派とされる新財務長官を指名したことなどから利回りは低下(債券価格は上昇)し、月を通してはほぼ横ばいで着地しました。なお、連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げが決定されましたが、織り込み済みであったため市場への影響は限定的でした。
※当ファンドは為替フルヘッジを実施しており、外貨の変動による影響は低減されています。
グローバル複合戦略ポートフォリオ(G)の当月の基準価額は1.4%下落しました。
当月の概況
- 主なマイナス寄与 低リスク性の観点からディフェンシブ戦略などで買い持ちしていた米国債の利回りが上昇(債券価格は下落)したことから、債券ポジション全体および金利オプションのポジションは、ファンドにマイナスに寄与しました。また、モメンタム戦略などで買い持ちしていた金が下落したことから、商品ポジション全体でマイナスに寄与しました。金の下落は、月半ばにかけてドル高基調が進行し、ドル建てでの運用となる金の価格が下落したことなどが要因です。さらに、モメンタム戦略などで買い持ちしていたVIX指数が下落したことから、VIX指数先物ポジション全体でマイナスに寄与しました。
- 主なプラス寄与 インフレ率に対する見通しの観点からフロー戦略などで売り持ちしていたスイスフランが下落したことなどから、通貨ポジション全体でプラスに寄与しました。スイスフランの下落は、月半ばにかけてドル高基調となったことやスイス中銀総裁が今後マイナス金利を復活させる可能性を示唆する発言を行ったことなどが要因です。
VIX指数(恐怖指数)は、S&P500株価指数オプションの予想変動率を基に算出され、市場の不確実性や投資家心理を測る指標です。値が高いほど市場の不安が大きいことを示し、通常、相場の下落時に上昇します。
今後の方針
- 米国FRBの金融引締め姿勢からの転換を含め、主要各国・地域での金融政策の見直しが進められつつある中で、株式、債券、通貨などの資産価格においてもトレンドの変化や不規則な変動が生ずる可能性が高まっています。引き続き、金利オプションを活用しながら債券の下落リスク抑制を図りつつ、個別戦略の開発・改善、特に機械学習を活用したモデルの向上に取り組み、パフォーマンスの改善を図ってまいります。
ご参考
グローバル複合戦略ポートフォリオ(G)のエクスポージャー詳細はこちら
各ファンドのパフォーマンス詳細はこちら
目標資産比率は作成基準月末時点でのポートフォリオにおけるターゲット・ウェイトを表示しています。各ファンドの組み入れ資産については追記をご参照ください。
※1 資料作成時点の市場見通しに基づきます。今後予告なしに変更する場合があります。
※2 「オルカン」は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に係る三菱UFJアセットマネジメントの登録商標で、ベンチマークはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)(=MSCI ACWI)です。
追記
- 本資料は、株式会社sustenキャピタル・マネジメント(以下「弊社」といいます。)が最終投資家向けの情報提供を目的として作成したものです。
- 本資料は、弊社が信頼できると判断した情報等に基づいて作成されていますが、弊社がその正確性・完全性を保証するものではありません。
- 本資料に記載された市況や見通し等は、本資料作成時点での弊社の見解であり、将来の動向や結果を示唆あるいは保証するものではありません。また、将来予告なしに変更する場合もあります。
- 本資料に記載された過去の運用実績は、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
- ポートフォリオの内容は市場の動向等を勘案して随時変更されます。
組み入れ資産の詳細
- マネーフォワード全世界株式インデックスファンド:
- 米国株式:MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の投資先となる米国株式、およびS&P500 E-MINI 先物(買建)
- 米国外の株式:MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信の投資先となる株式(米国除く)
- グローバル資産分散ポートフォリオ(R):
- 米国株式:S&P500 E-MINI 先物(買建)
- 先進国株式(米国除く): VANGUARD FTSE DEVELOPED MARKETS ETF
- 新興国株式: VANGUARD FTSE EMERGING MARKETS ETF
- ハイ・イールド債券: SPDR BLOOMBERG HIGH YIELD BOND ETF
- グローバル債券ポートフォリオ(B):
- 米国債券:VANGUARD TOTAL BOND MARKET ETF
- 先進国債券(米国除く): VANGUARD TOTAL INTERNATIONAL BOND ETF
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