最終投資家限資料 資料作成日:2023年4月17日
2023年3月の運用状況
当月の概況
Maroonファンド(グローバル株式インデックス・ポートフォリオ(M))の当月の基準価額は0.7%下落しました。
- 米国株式は、米地銀SVBの経営破綻やスイス金融大手クレディ・スイスの経営破綻懸念が金融システムへの不安を招き一旦下落しましたが、米財務省やFRB(米連邦準備理事会)が金融システム維持に向けた姿勢を明確にする中で上昇に転じました。月中のFOMC(連邦公開市場委員会)では年内の利下げの可能性は低いとの予想が示されましたが、株式市場への影響は限定的でした。
- 欧州株式は、ほぼ米国株式と同様の展開となりました。
- 新興国株式は、相対的に信用懸念の影響が少なく、先進国を上回って推移しました。
- 全世界株式としては、主に米国株式の影響をうけ月末にかけて上昇しました。
- 為替相場は、リスク回避姿勢の高まりと米国債券利回りの低下により、円高ドル安方向に推移しました。基準価額にはマイナスに寄与し、株式のプラスを打ち消す格好となりました。
Redファンド(グローバル資産分散ポートフォリオ(R))の当月の基準価額は0.4%上昇しました。
当月の概況
- 各株式市場は、概ねMaroonファンド内のコメントと同様に推移しました。
- 為替相場も、Maroonファンドと同様、円高ドル安のマイナスが株式のプラスを打ち消す展開でしたが、Redファンドでは約50%を為替ヘッジしていることからその影響は半分程度に留まり、ファンド全体としてはプラスの着地となりました。
Blueファンド(グローバル債券ポートフォリオ(B))の当月の基準価額は1.7%上昇しました。
当月の概況
- 米国債券市場では、米地銀SVBの経営破綻を発端とした金融システム不安から安定資産である債券が買われ、長期金利が低下(価格は上昇)しました。その後、下旬開催のFOMCで今後の利上げに目処が示されたことから、長期金利はそのまま横ばいの展開となりました。
- 欧州債券市場では、ECB(欧州中央銀行)がインフレ抑制を重視し0.5%の政策金利の引上げを決定したものの、米地銀SVBの破綻がクレディ・スイスの破綻懸念へと波及し、米国同様に債券が買われ、長期金利が低下(価格は上昇)しました。
※当ファンドは100%為替ヘッジしていることから、為替相場の変動による影響は低減されています。
Greenファンド(グローバル複合戦略ポートフォリオ(G))の当月の基準価額は3.7%上昇しました。
当月の概況
- 戦略別では、バリュー戦略が主なプラス寄与、モメンタム戦略およびスキュー戦略が主なマイナス寄与となりました。
- バリュー戦略では、割安度の観点から買い持ちをしていた各年限の米国債、イギリス10年債、オーストラリア10年債で、金利が低下(価格が上昇)したことが最大のプラス寄与となり、同戦略のパフォーマンスを牽引しました。中旬にかけて複数の金融機関が破綻し金融システムへの不安が高まったことで、2月から下落傾向にあった米国債の価格が総じて上昇したことが背景です。
- モメンタム戦略では、価格動向の観点から買い持ちしていた米国10年債と金、逆に売り持ちをしていた天然ガスと原油が主にプラスに寄与しました。一方で、売り持ちをしていた米国2年債が最大のマイナス寄与となり、戦略全体としてはマイナスの着地となりました 。
- スキュー戦略では、収益の非対称性の観点から買い持ちしていたカナダ10年債、イギリス10年債が主にプラスに寄与しました。一方、売り持ちしていた円、オーストラリア国債、および米国債は、複数の金融機関の破綻を背景に円および債券価格が上昇したことからマイナスに寄与し、戦略全体としてはマイナスの着地となりました 。
今後の方針
- 今後も米国金融政策について不確実性の高い環境が続くことが予想されますが、特定のカテゴリや資産からの寄与が過度に大きくならないよう留意しながら戦略の改善・開発を継続し、長期的な資産価値の向上に取り組んで参ります。
※当ファンドに関する詳細は「Green ファンドの特性と足元の市場環境につきまして 」 をご参照ください。
(ご参考)
各ファンドのパフォーマンス詳細はこちら
SUSTENのリスク・プレミアム(収益源泉)比較分類はこちら
Greenファンドのエクスポージャー詳細はこちら
パフォーマンス寄与度は円換算ベースのリターンから算出しています。Redファンド、Blueファンドの「為替ヘッジ損益その他」は、為替相場の動向のほか、諸経費等が含まれております。
配分比率は作成基準月末時点でのポートフォリオにおけるターゲット・ウェイトを表示しています。各資産の構成銘柄については追記をご参照ください。Greenファンドはポートフォリオにおける各投資戦略のリスク・アロケーションを表示しています。四捨五入した数値であるため、合計が100%にならないことがあります。
Redファンドの米国株式は2022年7月以降、先物での組入れとなったため、エクスポージャー表記(現金を含む短期金融資産の表示なし)に変更しました。詳細はhttps://b.susten.jp/SUSTEN_LETTER_20220801をご覧ください。
Greenファンドの個別戦略のパフォーマンスはモデルベースの計測である為、実際のGreenファンドのパフォーマンスと乖離が生じる場合があります。
ポートフォリオの内容は市場の動向等を勘案して随時変更されます。
上記は過去の運用実績およびデータであり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
追記
- 本資料は、株式会社sustenキャピタル・マネジメント(以下「弊社」といいます。)が最終投資家向けの情報提供を目的として作成したものです。
- 本資料は、弊社が信頼できると判断した情報等に基づいて作成されていますが、弊社がその正確性・完全性を保証するものではありません。
- 本資料に記載された市況や見通し等は、本資料作成時点での弊社の見解であり、将来の動向や結果を示唆あるいは保証するものではありません。また、将来予告なしに変更する場合もあります。
- 本資料に記載された過去の運用実績、シミュレーションおよびバックテストは、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
当ファンド構成銘柄
グローバル株式インデックス・ポートフォリオ(M) 全世界株式:MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 グローバル資産分散ポートフォリオ(R) 米国株式: S&P500 E-MINI 先物(買建) 先進国株式: VANGUARD FTSE DEVELOPED MARKETS ETF 新興国株式: VANGUARD FTSE EMERGING MARKETS ETF ハイ・イールド債券: SPDR BLOOMBERG HIGH YIELD BOND ETF グローバル債券ポートフォリオ(B) 米国債券:VANGUARD TOTAL BOND MARKET ETF 先進国債券(米国除く): VANGUARD TOTAL INTERNATIONAL BOND ETF
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