SUSTEN 社内勉強会 Vol.65 2024年10月21日~10月25日の振り返り
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先週(10/21~10/25)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。
米国株式は下落しました。週を通じて、米景気の堅調さや大統領選の見通しを背景に債券利回りが上昇傾向で推移し、株式市場にとって重石となりました。IMFの世界経済見通しで米国の成長率見通しが引上げられたことなどや、電気自動車大手テスラの良好な業績見通しを受けて上昇する場面もありました。なお10月25日には、エヌビディアの時価総額がアップルを抜き、世界首位となりました。
米10年債利回りは上昇しました(債券価格は下落)。米景気の堅調さを示す指標や見通し①②が公表される中で今後の利下げペースがスローダウンするとの見方が台頭、加えてトランプ前大統領が再選される見通しが強まり、減税等を通じた財政赤字の拡大や関税強化によるインフレ加速への懸念などから、債券が売られる展開となりました。
おおむね米国債の利回りに追随する動きとなり、約3か月ぶりに1ドル152円台まで円安ドル高が進行しました。米国の利下げがより慎重に進められるとの見方が強まる一方、衆院選の動向が不透明となり日銀の金利正常化が難航する可能性や、トランプ氏の再選がインフレ加速に繋がる可能性がより意識され、ドルの押し上げ要因となったと見られています。
米国金利の動きとイールドカーブ
米国の長期金利は、5月下旬から、FRBによる利下げ方針への転換を先取りして低下してきました。しかし、実際に利下げが始まった9月後半以降は、かえって上昇する展開となっています。10年債の利回りは9月半ばに3.6%近くまで低下した後に、直近では4.2%を超えた水準まで上昇しました。政策金利が当初予想されたほどには引下げられない可能性を織り込んできています。
こうした一連の動きを経て、期間と金利の関係を示すイールドカーブは徐々に平坦な形へと変化してきました。今の債券利回りを前提にすれば、今後、政策金利(短期金利)が約0.7%低下すれば、2022年から発生していたイールドカーブが右肩下がりとなる現象(逆イールドの状態)は解消されることになります。
逆イールド状態の解消によって、債券先物等を通じて米国債券に投資する場合のリターンにはプラスの影響が期待できます。
追記
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