SUSTEN 社内勉強会 Vol.64 2024年10月14日~10月18日の振り返り
SUSTENでは、金融業界未経験のメンバーを中心に、より金融知識を深めるべく毎週社内勉強会を開催しています!
先週(10/14~10/18)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。
米国株式は上昇しました。週前半は半導体製造装置大手ASMLホールディングの低調な決算①などから、主に半導体株が下落しました。週半ば以降は一転し、大手銀行株や半導体製造大手TSMCが好決算となったこと②や、予想を上回る米小売売上高で米経済の堅調さが示されたことなどから株価は上昇し、S&P500は史上最高値を更新しました。
米10年債利回りはほぼ横ばいで推移しました(債券価格もほぼ横ばい)。週半ばにかけては予想を下回るニューヨーク連銀製造業景気指数などから利回りは低下しました。その後は予想を上回る小売売上高③などから米経済の堅調さが示され、米連邦準備制度理事会(FRB)による更なる利下げ期待が後退し、利回りは上昇に転じました。
おおむね米債利回りに追随する動きとなりました。経済指標で米国経済の強さが示されたことなどから円安ドル高が進行しました。
決算発表シーズン到来
この週は、7‐9月期の決算発表が相次ぐ中で、半導体関連の有力企業(いずれも米国以外)であるASMLとTSMCの決算発表が株式市場に影響しました。
ASML(オランダ)は半導体の回路を原版に焼き付ける露光装置のメーカーで、最先端の半導体製造には同社の製品が不可欠なことから、半導体市場の将来的な動向を示すものとして注目されています。同社の新規受注が予想の半分に留まり来年度の見通しも下方修正されたことから、半導体株が大きく下落しました。一方で、他社が設計した半導体を実際に製造する受託製造の分野で世界の約6割と圧倒的なシェアを持つTSMC(台湾)が市場予想を上回る売上見通しを示したことから、足元の半導体の出荷動向についての懸念が後退し、半導体株は反発する展開となりました。
注目度の高い企業の動向が市場全体を動かす可能性がある、というのは興味深い点です。
追記
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