SUSTEN 社内勉強会 Vol.63 2024年10月7日~10月11日の振り返り
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先週(10/7~10/11)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。
米国株式は上昇しました。中東での地政学リスクの高まり①による原油価格の上昇や、米消費者物価指数(CPI)②の伸びが予想以上であったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待が後退したことなどが嫌気され下落する場面が見られましたが、週を通しては前週に続きソフトランディング(軟着陸)期待が維持されたことなどから上昇の結果となりました。
米10年債利回りは上昇しました(債券価格は下落)。地政学リスクの高まり①で原油価格の上昇がインフレに及ぼす影響が意識されたことや、前週末の雇用統計を受けてこれまで期待されていたよりもFRBによる利下げが緩やかなペースに留まるのではないかとの見通しが広まったことなどから利回りは上昇しました。
おおむね米債利回りに追随する動きとなりました。日米金利差が急速に縮小していくとの見方が後退し、小幅に円安ドル高が進行しました。
米国の利下げはどう進む?
FRBが9月に0.5%利下げを行い金融緩和方針に転換しましたが、今後の利下げは当初の市場予想よりもスローペースになるとの見方が有力となっています。
9月後半の頃は、次回11月のFOMCで再び0.5%利下げする可能性を相当織り込んでいましたが、今はその可能性はゼロに近い状態となっており、市場の予想は大きく変化しました。米国国債(10年債)の利回りは、9月に3.6%前後まで低下していましたが、直近では4%台まで上昇しています。
10/9公表の9月のFOMC議事要旨から、複数の参加者が0.5%ではなく0.25%の利下げを主張し、当局者の間でさえも利下げ幅について意見が分かれていたことが判明しました。今後も利下げ幅に関する不透明な状態が続き、市場の動きも不安定になる可能性があります。
追記
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