SUSTEN 社内勉強会 Vol.62 2024年9月30日~10月4日の振り返り
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先週(9/30~10/4)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。
米国株式は小幅に上昇しました。パウエル議長により米国経済の堅調さを認識している旨の発言①があったことや、米雇用統計②の非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回ったことなどが好感され、株価の上昇要因となりました。
米10年債利回りは上昇しました(債券価格は下落)。予想を大幅に上回る雇用統計②の非農業部門雇用者数などを受けて利回りが上昇しました。米10年債は約2か月ぶり(終値ベース)の高水準となり、拡大傾向にあった長短金利差は縮小しました。
おおむね米債利回りに追随する動きとなりました。日銀の金融政策に対し、これまでと一転して石破首相が現在追加利上げをする環境とは考えていない旨の発言③をしたことや、米国の雇用の堅調さを示す指標が相次いで公表されたことから、大きく円安が進行しました。
米国経済のソフトランディング(軟着陸)
経済には好調と不調の波があります(景気循環)が、不調となる過程において、経済成長のペースが緩やかに下落し、成長率がプラス圏内に留まるような状態を「ソフトランディング」といいます。
米国では、高インフレへの対策として2022年から実施された金融引締(利上げ)の結果、インフレの抑制に成功した一方で、景気にはブレーキがかかりました。本年7月の失業率や雇用者数(8月初に公表)が予想以上に悪化したことから、経済成長が急に大きく失速する「ハードランディング」の状態に陥るのでは、との懸念が高まり、将来の金利水準見通しを反映する長期債券の利回りは大きく下落(価格は上昇)していました。
この週は、9月の失業率や雇用者数が予想以上に改善したことから、長期債券の利回りは逆に大きく上昇(価格は下落)しました。今後も、経済指標の内容次第で、FRBが9月に開始した金融緩和(利下げ)をいつどこまで続けるか、についての予想が変化し、債券の利回り(価格)が大きく影響を受ける可能性があります。
追記
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