SUSTEN 社内勉強会 Vol.61 2024年9月23日~9月27日の振り返り
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先週(9/23~9/27)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。
米国株式は上昇しました。予想を上回る米実質GDP(第二四半期)確報値①などで米経済が堅調に推移していると受け取られ、利下げ後のソフトランディングが意識されたことや、PCEデフレータ②がインフレ鈍化傾向を示し利下げへの更なる期待が高まったことなどから株価は押し上げられました。
米10年債利回りはほぼ横ばいで着地しました。実質GDP(確報値)などを受けて利回りは小幅に上昇(債券価格は下落)しましたが、PCEデフレータでインフレ鈍化傾向が示されたことなどから一転して利回りは低下(債券価格は上昇)しました。
為替は円高ドル安となりました。9月27日に自民党の総裁選にて、金融引き締めに消極的な高市氏が勝利するのではないかとの見方が強まり、ドル円は一時146円台まで上昇しましたが、石破氏が逆転勝利③したことで、日銀による金融引き締めが進むのではないかとの警戒感が強まり、1ドル142円台に急落しました。
政治イベントの影響ー自民党総裁選
先週(9/23-27)は自民党総裁選の動向や結果が市場に大きく影響を与えました。9/27は、日銀の利上げに批判的な高市氏選出の可能性を意識して、為替市場で一時146.50円近辺までドル高が進行しましたが、日銀の姿勢を容認すると見られる石破氏が選出されたことで142円台まで急落(円高が進行)しました。株式市場では、急激に進行した円高に加えて、石破氏が金融所得課税の強化等を検討課題としていることもあり、日経平均先物が5%以上も下落しました。
過去にも、米国大統領選でのトランプ氏の選出、英国の国民投票でのEU離脱(ブレグジット)の決定など、政治上の予想外のイベント発生が先行きの不透明感に繋がり、株式等のリスク資産の大幅下落を招くケースがありました。ただし、市場が短期的かつ過剰に反応している場合も多いことから、冷静に状況を確認することが大事です。
追記
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