SUSTEN 社内勉強会 Vol.55 2024年8月12日~8月16日の振り返り
SUSTENでは、金融業界未経験のメンバーを中心に、より金融知識を深めるべく毎週社内勉強会を開催しています!
はしもと:先週(8/12~8/16、海外市場は8/9~8/15)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。8月上旬は大きく相場が崩れる場面もありましたが、先週はその前の週に引き続いて回復フェーズが継続していますね。株価も7月末の水準に戻り、債券利回りは低下、為替はややドル高円安傾向となりました。
はまだ:8月上旬は株価が大幅に下落して動揺した人も多いと思いますが、持ち直してよかったです。8/14に公表されたCPIがこの週注目の指標でしたが、コア指数が予想通りの着地となりましたし、PPIは予想対比で低くなっていましたよね。インフレ率の低下トレンドは継続中のように見えます。
ひろた:そうですね、いくつか指標が出ていましたので簡単におさらいしておきましょう。7月の小売売上高は前月比+1.0%と予想対比で大幅にプラスとなり、週次の新規失業保険申請件数も予想を下回りました。新規住宅着工件数については5ヶ月連続減となっていますが景況感の懸念にはつながりませんでした。これらの結果を受けて、S&P500は8/8以降上昇続きとなり、最高値に近づいていましたね。
はしもと:8月の初めは米国の景気減退懸念で株価が心配でしたが、もう最高値に接近中なのですね。日本もかなり株価が戻ってきました。景気が依然として堅調なのであれば、金融政策の方が気になりますね。
ひろた:そうですね、FRBが7月末のFOMCで含みを持たせていたこともあり、9月の利下げ開始に向けた地ならしが進んでいると見られていますね。9月の利下げ幅については、8/2時点でいったん0.50%の引下げが高い確率で予想されていましたが、直近では0.25%の方が有力視されています。まだ9月のFOMC開催日までには8月の雇用統計や消費者物価指数などの公表も控えているので、利下げ幅の予想についてはまだブレる可能性もあります。
はまだ:来月の利下げも気になりますが、個人的には為替がこの7~8月に大きく動いたことにも注目しています。海外へ旅行するときは円高の方がうれしいですが、投資の観点からは、ここまで大幅に為替が変動すると為替ヘッジがあったほうがいいのか、それとも為替ヘッジなしのほうがいいのか悩みどころですよね。
はしもと:そうですよね、ここ数か月であっという間に160円台から140円台にまで円高が進んでびっくりしてしまいました。SUSTENがサービスを開始した2021年2月と比べても状況は大きく変化してきましたよね。
ひろた:振り返ると、当社がサービスを開始した2021年2月15日以来、今年7月までの約3年半で約+60%もドル高円安が進行していたので、この期間においては為替ヘッジせずに為替の変動リスクを取るほうが圧倒的に有利でした。ところが、その後は急激な円高が進み10%以上も為替相場による損失が生ずることになりました。今年に入ってからのリターンで見ると、為替ヘッジなしで得られたドル高円安によるメリットは、8/5の時点ではほとんど無くなっていましたね。
はまだ:為替ヘッジなしで海外株式に投資するファンドの値下りが大きかったので、焦った投資家が解約して資金流出した、という話も聞きました。
ひろた:ここ数年間の大幅なドル高円安は、FRBが急ピッチで利上げを行ったのが主な原因で、今は逆にFRBが利下げを始めようとしている状況下でドル安円高が起こっている訳ですね。世の中に為替ヘッジ付きで海外株式に投資するファンドがほとんど無い中で、為替リスクの影響を改めて認識した投資家も多かったことでしょう。直近の2024年7月~8月だけで見ると、為替ヘッジを利用するSUSTENの運用戦略のほうが為替ヘッジなしの運用よりもリターンが上回っていましたね。
はまだ:実は日本株も為替リスクと無縁ではないと思います。有力な輸出企業が多いのでドル安円高は株安に繋がりやすいですよね。今後、一方的な円安には進みづらい状況のように思える中で、一度為替リスクについて見直してみてもいいかもしれませんね。
はしもと:ありがとうございました!今日はここまでにしたいと思います。今後も、ファンドの動きとマーケットの情報をアップデートしていきましょう!
追記
《全般》
本資料は、株式会社sustenキャピタル・マネジメント株式会社(以下「当社」といいます。)が提供する投資一任サービス(「インベストメント・オートメーション」と呼称する場合があります)に関する情報を含んでいます。当社が提供する商品・サービスはいずれも値動きのある有価証券等に投資しますので、投資評価額は変動します。したがって元本が保証されているものではありません。本資料は、当社が信頼できると判断した情報・データ等に基づいて作成されていますが、当社がその正確性・完全性を保証するものではありません。 本資料における内容は、本資料作成時点のものであり、今後予告なしに変更される場合があります。
また本資料に記載された市況や見通し等は、本資料作成時点の当社の見解であり、将来の動向や結果を示唆あるいは保証するものではありません。また、将来予告なしに変更する場合があります。
《投資一任契約の概要》
当社の投資一任サービスでは、お客さまとの投資一任契約に基づき、お客さまに代わって預り資産の管理・運用を行います。具体的には、お客さまにあらかじめ同意いただいた上で、当社が設定・運用する複数の投資信託を対象とした投資運用を行います。投資一任契約のお申込みに当たっては、契約締結前交付書面をお渡ししますので、必ず内容をよくお読み下さい。
《投資一任契約に係る費用》
・運用報酬:投資対象である当社投資信託から当社に支弁される信託報酬を通じてお支払いいただき、それ以外には発生しません。ただし、当社投資信託の内、「グローバル資産分散ポートフォリオ(R)」と「グローバル複合戦略ポートフォリオ(G)」に投資する場合は、当社に支弁される信託報酬はありませんが、次項以下に規定する運用成果報酬をお支払いいただくものとします。
・運用成果報酬:毎月最終営業日(以下、「報酬計算日」といいます。)時点の「成果報酬対象評価額(「グローバル資産分散ポートフォリオ(R)」と「グローバル複合資産ポートフォリオ(G)」に係る預り資産の評価額合計を指し、未収受の運用成果報酬を含みます。以下同じ。)」が、それ以前の各報酬計算日における過去最高の成果報酬対象評価額(当該報酬計算日に計算される運用成果報酬の控除後)を超過している場合、その超過分に報酬料率(9 分の1.1 から6 分の1.1(税抜9 分の1 から6 分の1))を乗じたもの。詳細については契約締結前交付書面をご確認ください。
《投資先の投資信託保有期間中に間接的にご負担いただく費用》
・運用管理費用(信託報酬):年率0.022%~0.88%(税込、投資信託の種類の追加によっては上限が変更される可能性があります。)
・その他の費用及び手数料:組入有価証券売買時の売買委託手数料、外貨建資産の保管費用、監査費用、信託財産に関する租税等、保有する期間等に応じてご負担いただく費用があります。運用状況等により変動するため、事前に料率や上限額等を表示することができません。
《投資一任契約に係るリスク》
・投資対象とする投資信託は、主に価格変動のある有価証券等(外貨建資産の場合は為替変動も含まれます。)に投資しますので、基準価額は変動します。基準価額の変動要因としては、主に株価変動リスク、先物取引利用に伴うリスク、金利変動リスク、流動性リスク、信用リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、および商品市況の変動リスクが挙げられますが、これに限定されません。したがって、投資者(受益者)の皆さまの投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
・投資信託の運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。なお、投資信託は預貯金とは異なります。また、投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なります。お取引の前に投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面を必ずご確認ください。
《その他の留意点》
投資一任契約の締結および投資一任契約に基づく投資信託の買付けは、金商法第37条の6の規定(いわゆるクーリング・オフ)の適用はありません。
本資料の一部または全部を、弊社の書面による事前承諾なく(I)複写、写真複写、あるいはその他いかなる手段において複製すること、あるいは(II)受領者に所属する役職員あるいは受領者の委任を受けた代理人以外の第三者に再配布することを禁じます。
《当社について》
・商号等:株式会社sustenキャピタル・マネジメント、金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3201号、
・加入協会:一般社団法人 投資信託協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会