2025年1月6日〜1月10日 ウィークリーマーケットレポート
SUSTENでは、前週のマーケットの動きを毎週レポートにしています!
先週(2025年1月6日〜1月10日)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。
※2025年1月9日はカーター元大統領の死去により、米国市場は休場となりました。
米国株式は下落しました。トランプ次期政権の関税政策が予想より限定的になる可能性についての報道をトランプ氏自身が否定するなど情報が錯綜した中で①、予想より強いJOLTS求人件数②や米雇用統計③の結果から米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ期待が後退したことなどから株価は下落しました。
米10年債利回りは上昇しました(債券価格は下落)。トランプ次期大統領の通商政策についての情報が錯綜①したことや、JOLTS求人件数②や米雇用統計③で労働市場の堅調さが示され、年内の利下げ期待が後退したことなどにより、利回りは上昇しました。
ドル/円レートは、円安・ドル高が進行しました。概ね米債券利回りに連動した動きとなり、前週末同様1ドル157円台後半で着地しました。
- この週の注目点だった1/10発表の12月分雇用統計では、米国の雇用市場拡大&失業率低下が示され、利下げが更にペースダウンするとの見方が台頭し、債券・株式が共に値下り(債券利回りは上昇)しました。非農業部門雇用者数の伸びは前月比+25.6万人で予想の+16.5万人を大きく上回りましたが、これはほぼ過去の中央値に近い増加数で、雇用面では経済活動がほぼ巡航速度で進んでいると言えそうです。なおシカゴ連銀総裁はこの雇用統計発表後、安定した雇用の下でインフレ率が2%近辺で推移するならば、利下げ継続が妥当との見方を示しました。
- 雇用統計の発表後、ドル円相場はいったん円安が進んだ後、逆に円高に進みました。通常、米債券利回りが上昇するとドル高円安となる傾向が見られますが、今回は米国株式の下落もあり、リスクオフの円買いが生じたと見られています。当面は、米国のインフレ率や日銀の利上げに向けた動きをにらみつつ、神経質な相場展開が続きそうです。
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