2024年11月18日〜11月22日 ウィークリーマーケットレポート
SUSTENでは、前週のマーケットの動きを毎週レポートにしています!
先週(11/18~11/22)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。
米国株式は上昇しました。週前半は、ロシア・ウクライナ戦争の緊迫化①が懸念され重しとなる一方で、半導体大手のエヌビディアの決算②への期待感から、株価は不安定な動きをしつつほぼ横ばいで推移しました。その後は地政学リスクへの懸念が緩和したことや、予想を上回る非製造業PMI(購買担当者景気指数)③で米景気の底堅さが示されたことなどから、株価は上昇しました。
米10年債利回りはほぼ横ばいでした(利回りは小幅に低下・債券価格は上昇)。米国債の入札が不調であったことや、予想を上回る非製造業PMI③などで米景気の底堅さが示され利下げ期待が後退した一方で、ロシア・ウクライナ戦争の緊迫化①による米国債の利回りの低下圧力などが継続し、ほぼ横ばいでの着地となりました。
ドル/円レートは米債利回りの動きに概ね連動し、ほぼ横ばいで着地しました(小幅に円安ドル高が進行)。
ドル高とユーロ安の背景
今月は米国と欧州の景況感の差がより明確になり、それが債券利回りや為替に影響を与えています。
この週は、特に総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が米国では約2年半ぶりの水準に上昇、ユーロ圏では好不況の分かれ目となる50を下回り、明暗を分けました。
政策金利はユーロが対ドルで約1%低めの水準ですが(注:米国が 4.5‐4.75%、ユーロが3.4%)、米国ではFRBによる利下げのペースダウンの可能性が織り込まれる一方、欧州では12月にも0.5%の大幅利下げの可能性が一部織り込まれており、今後の日銀による利上げのタイミングが注目されている日本とも対照的な状態です。そのような状況の下、今月は対円でドル高とユーロ安が同時に進行しています。
円の政策金利はまだ0.25%とユーロとはかなり差がありますが、この差が縮小するにつれて、円を借りて他通貨の資産で運用する円キャリートレードの取引が減少する可能性もあり、景況感や金利の地域間ギャップが引続き為替相場を動かす要因となりそうです。
追記
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