2024年11月11日〜11月15日 ウィークリーマーケットレポート
SUSTENでは、前週のマーケットの動きを毎週レポートにしています!
先週(11/11~11/15)の米国市場の動きを振り返ってみましょう。
米国株式は下落しました。週初にS&P500が過去最高値を更新した後は、先々週からのトランプ氏当選を受けた上昇がやや反転する展開となり、米消費者物価指数(CPI)①の発表を控えた警戒感や、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げを急ぐ必要はないとの姿勢②を示した中で、米小売売上高が予想を上回ったことなどから段階的な利下げ期待が後退し、株価は一段と下落しました。
米10年債利回りは上昇しました(債券価格は下落)。CPI①が予想通りではあったものの、特にサプライズとなる材料が無かったことなどから一時短期債の利回りを中心に低下(債券価格は上昇)しましたが、パウエル議長の発言②から利下げ期待が後退し、一転して利回りが上昇(債券価格は下落)しました。
ドル/円レートは、パウエル議長の発言②などから米国債の利回りが上昇したことにつれ、小幅に円安ドル高が進行しました。
トランプトレードは次の局面へ?
この週は、米大統領選でのトランプ氏勝利確定から上昇を続けてきた株式市場でもトランプトレードの巻き戻しと見られる展開となり、週次で株価は下落しました。一方で、債券利回りはFRBのパウエル議長が利下げを急がない姿勢を見せたこともあり引き続き高めの水準で推移し、為替市場では米ドルが他の通貨に対し2年振りの高値となりました。
株式市場は、トランプ次期政権の基本的なスタンスに関する「読み」に基づいたトランプトレードから、金融政策や企業業績などが左右する通常のモードへと移行しつつあるように見えます。大統領選に係る「熱気」がいったん冷める中で、市場をけん引する要因が見えづらい展開となっていくかも知れません。
追記
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